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軍人と武器とハンバーガー

20230807_0

!SYSTEM
ミアが入室しました
!SYSTEM
ジノヴィが入室しました
ジノヴィ
では始めましょうか
ミア
はあい
ジノヴィ
えーっと
ミア
2週間前~卓開始前のタイミングで
ジノヴィ
2週間前に購入し
そのままジノに引き渡され
ジノ部屋に保管することになり
ミア
はい
ジノヴィ
召集まで過ごす ということですね
ミア
ということですね
シチュエーション的にはー
  • 最低限の衣服の調達等をする
  • 少尉の部屋で気まずい雰囲気でお話する
  • 取り扱い説明書を読む(?) とかかな
ジノヴィ
ふふ
とりあえずそうだなー
ミア
でも少尉買い物にミアつれてってくれなそうだしな
ジノヴィ
買うじゃん 貰うじゃん で、ジノは既に基地に部屋をもってるわけじゃん
ミア
じゃん
ジノヴィ
だから部屋に帰るんだけど、服が無いと通れないじゃん
だから服買いに行くんじゃね?
ミア
じゃん
でもその状態のミア連れていくか?っていうのもあり
ジノヴィ
うーん?
その状態とは……
ミア
では買い付けたところから車でぶーんして服適当に買ったあとの車内 くらいのシチュエーションで
!SYSTEM
BGMを変更 by ジノヴィ
無題100%
!SYSTEM
背景を変更 by ジノヴィ
無題
!SYSTEM
背景を変更 by ジノヴィ
無題
ジノヴィ
こうじゃ
ミア
ばっちりです
描写する?
ジノヴィ
導入書いてくれる?
ミア
おっけー
ジノヴィ
よろ
 
武器商人から購入した武器と、その所有者である兵士が乗った車内。……とは思えない謎の空気。
それも致し方ないことだろう。なにせ、その武器というのが無機物ではなく生物で。
──それどころか、ローティーンの少女(※全裸)だったのだから。
 
誰にも見られないように武器(※全裸の少女)を車内に押し込み、街へと車を飛ばし、衣服を買い込み。
それを後部座席に座る武器(※)に与えたころには、すっかり周囲は暗くなっていた。
 
ミア
じゃこんなもんで(?
ジノヴィ
はーい
ジノヴィ
後部座席に乗せた少女に今購入したばかりの服が入ったショッパーを押しつけ、素早く扉を閉める。
それからそそくさ運転席に乗り込み、閉めたところでハァ、と息を吐いて。
VIW-05647
与えられた服をもそもそと着用。サイズがかなり大き目だったようで、肩が落ちている。
ジノヴィ
何故全裸のまま引き渡す? ちょっと上官殿考えてることよくわからない。
VIW-05647
ズボンはウエストが余りすぎて履けなかった。取り急ぎTシャツだけをワンピースのように着て。
「付属品の配置を完了しました」
ジノヴィ
「…………」「……サイズ、合わなかった?」
ルームミラー越しに確認し、少々ぶっきらぼうに返して
どういう態度で接するのが正しいのか、決めかねる。
VIW-05647
「適正サイズから48%ほどオーバーしたサイズでした」
ジノヴィ
「……それは結構なオーバーだね」あとで確認して買い直す……しかないか、ともう一度溜息を吐き
ジノヴィ
もう名前はミアになってるよね?
ミア
どうする?
ジノヴィ
どちでもいい
ミア
じゃあ名前つけフェーズやるか せっかくだしな!
ジノヴィ
いいぞ
直すと思った
ミア
良い機能だよ
VIW-05647
「問題ありません。ベルトがあれば使用できます」
ぎゅっと。限界まで絞れば。
ジノヴィ
「……いや。どっちにしろ着替えはもういくつか必要だ」「不衛生だからね」でもサイズはわかったから次はAmaz〇nにしよう
VIW-05647
「はい」
「VIW-05647の適正な取り扱い方法は、取り扱い説明書をご確認ください」
ジノヴィ
「取扱説明書」
助手席の鞄の上に重ねたファイルを見る。そんなのあったかな?
VIW-05647
「こちらです」金属ケースを開けて、百科事典のような厚みの冊子を取り出して。
ジノヴィ
おっと
ミア
じこっちゃった
ジノヴィ
ふふ
ミア
こんな時でも問題ないのさ
ジノヴィ
出てきたわ
ミア
修正するね
ジノヴィ
いやお出しされていいよ
ミア
おっけー
ジノヴィ
「あ、そっち……」ぶあつい! ちょっと面食らいながら受け取り
VIW-05647
「VIW-05647は電力を使用しますが、漏電の心配はありませんので、丸洗いが可能です」
ジノヴィ
「えっ」「それは僕が……やるのか?」
VIW-05647
「?」
「やりませんか?」
ジノヴィ
「ええーっと……」眉間を揉み「シャワーの使い方を、知らない?」
VIW-05647
「しゃわー」
ジノヴィ
「わかった。方法を検討する」だめだ。説明書を読もう「とりあえず、兵舎に戻ろう。もうすぐ門限なんだ」
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「シートベルトを」冊子を助手席に重ね、自分もシートベルトを装着し
VIW-05647
「しーとべると」
ジノヴィ
「……本当に戦闘のことしか教えられていないのか」それはそれで商品としてどうなんだ、くそ
VIW-05647
ジノヴィの動作を観察し、なんとなく理解したのか自分でベルトを引っ張って。
ミア
かわいそうな少尉
ジノヴィ
ベルトを外し座席から身を乗り出し、装着してる様子を確認して
「そう、その金具をそこに差し込んで」
VIW-05647
「固定具の設置を完了しました」金具を差し込み、頷いて。
ジノヴィ
「よし」やれやれと座り直し
車を出す。安全運転。
VIW-05647
行先を訪ねることもなく、ぼんやりと窓の外を眺める。
ジノヴィ
場転するで
ミア
あいあい
ジノヴィ
終始無言で基地まで車を走らせ……
 
ジノヴィ
基地に到着すると門衛に私物の持ち込み許可書を見せ。
当然、変な顔をされるが実際に武器として支給されたのだから仕方がないだろう。
「武器です」「子供では」「子供型の武器です」「子供は武器ではないのでは」「上官からこの通り支給されました」
ミア
本当にかわいそう
ジノヴィ
書類を見せて何とかチェックを通り、ようやく兵舎の自室に到着する。
「……入って」扉を開けてげんなり
VIW-05647
「はい」
促されるまま部屋へと入る。
「VIW-05647の保管場所について、指定はありますか?」
大きな金属ケースを引きずりながら問いかけて。
ジノヴィ
「保管場所」「……それは、例えばどういう場所が適しているとかは……?」
VIW-05647
「極端に高温または低温になる場所は保管に適しません」
「環境次第ではベランダなどに保管することも可能です」マニュアル内容と思しきものを読み上げる時だけはすらすらと言葉を紡ぎ。
ジノヴィ
「ベランダに住まれるのは、ちょっと……」猫か?
VIW-05647
「VIW-05647は武器です。住むことはありません」
ジノヴィ
「そ、そうか」「いやでもいることになるんだよね? ベランダに? ずっと?」
VIW-05647
「VIW-05647は保管場所から原則動きませんが、最低限の補給のために独自に行動することがあります。ご了承ください」すらすらすらすら
ジノヴィ
「わかった、わかった」「とりあえず説明書を読もう」話はそれからだ
ミア
なお取り扱い説明書の9/10くらいは武器としての機能の詳細しか載っていない
1/10に水洗い可とか書いてある
ジノヴィ
でもちょっと解釈間違いがあるかもしれないけど(アンテナモジュールの件)
全部読むよこの人は
ミア
かわいそう
ジノヴィ
かわいそう 真面目な馬鹿だから
ミア
真面目な馬鹿……
VIW-05647
「はい」どうぞ
ジノヴィ
「はい。どうもありがとう」
受け取りつつ、上着などを脱いでベッドに投げ。デスクの椅子を引いて座り
「…………」説明書熟読中
VIW-05647
直立不動でその場に立ち続ける。
ジノヴィ
「…………」説明書熟読中
VIW-05647
直立不動でその場に立ち続ける。無言。
ジノヴィ
「…………あの」説明書熟読中
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「…………座ってていいよ」説明書熟読中
VIW-05647
「曖昧な指示はVIW-05647には伝わらない可能性があります」
ジノヴィ
「…………」
VIW-05647
直立不動。座ってていいということはこのままでもいいという意味だと判断しました。
ジノヴィ
くじけそう。

さんじかんご
ミア
少尉殿、2週間で相当がんばったのでは???
 
ジノヴィ
「肝心なことが全然書かれていない……」頭痛い
ジノヴィ
がんばったのかもしれない
VIW-05647
結局3時間立ち続けた。
ジノヴィ
「だけど服のサイズはわかった」ポジティブにいこう。ちょっと頭が疲れてハイになってきてるな
VIW-05647
「はい」
「服のサイズは重要ですか?」
ジノヴィ
「重要だよ。いつまでも僕のコートを被ってるわけにはいかないじゃないか」
VIW-05647
「新品の服より、古い服を着ていた方が敵の注意を引かずにすみます」
「なのでゴミ捨て場などで探してきた方が良いと思いました」
ジノヴィ
「それは場合によるね」「基地ではなるべく清潔な服を着ていてくれ」
VIW-05647
「はい」
指示に対しては素直に頷く。
ジノヴィ
「で。ええと」型番なんだっけ「VIW05647」
VIW-05647
「VIW-05647です」
ジノヴィ
「VIW-05647」
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「君の保管場所だけど、アレイヘム基地の周辺でベランダを含む野外に置くのは適しているようには思えない」
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「できたら、兵舎の女性寮を使用させたいんだけど……君は兵籍は……」あるの?
VIW-05647
「アレイヘム基地では武器にも部屋が支給されますか?」
ジノヴィ
「……いや。そういう前例はない」あれよ兵籍~~上官殿~~
VIW-05647
「ではVIW-05647には部屋は支給されません」
ジノヴィ
「…………わかったよ。より適した場所が見つかるまでは僕の部屋に保管する」つまりこの部屋だ
VIW-05647
「はい」
「位置の指定等はありますか」
ジノヴィ
「食事は?」「最低限の補給のために独自に行動する、マニュアルにも書いてあったけど」
VIW-05647
「はい。VIW-05647は最低限の補給のために独自に行動します」
ジノヴィ
「自力で調達するということか?」
VIW-05647
「はい」
ミア
食べられる雑草の種類については登録済みです
ジノヴィ
「そう。ならいいんだ」「アレイヘム基地では武器に対して食堂は提供されない」慣れてきたぞ
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「いやでもお金ないよね?」思いなおす
VIW-05647
「はい」ないです
ジノヴィ
「……どうやって調達を?」狩り……?
VIW-05647
「周辺に自生する植物等を中心に採集を行います」
ジノヴィ
「しょくぶつ」
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
マニュアルの補給に関するページを開く
マニュアル
VIW-05647には食用可能な植物に関する知識を登録済みです。
周辺の雑草等による自立補給を命令可能です。
ジノヴィ
「ざっそう」ざっそうをたべるの?
VIW-05647
「たべます」
ジノヴィ
「それは……エネルギー変換効率としては……」
いいの? それでいいの? マニュアルにそこら辺のこと書いてある?
VIW-05647
「効率は悪いですが、稼働は可能です」
「太陽光による補給機能はVIW-05647には搭載されませんでした」
ジノヴィ
「…………」「買い物の仕方はわかる?」
VIW-05647
「かいもの」
かい……もの……?
ジノヴィ
「ウン……」「じゃあ、僕がお金を渡して、食糧を購入して補給することは……できない、と……」
VIW-05647
「はい」
「VIW-05647は一般的に子供と見做される容姿をしているので、周囲からの支援も期待可能です」
ジノヴィ
「…………ちょっと考えさせてくれ」眉間を揉み
VIW-05647
「はい」
「少尉」
ジノヴィ
「……なんだい」
VIW-05647
「現在時刻は23時28分41秒です。眠らないですか?」
ジノヴィ
「ああ、もうそんな時間か……」
VIW-05647
「はい」
ジノヴィ
「えーとVIW……」
VIW-05647
「VIW-05647です」
ジノヴィ
「…………」疲れた顔でマニュアルの表紙を眺め「……みあ」
VIW-05647
「?」
ジノヴィ
「君の名前は、ミア」もう頭働かないんださすがに
VIW-05647
「VIW-05647です」
ジノヴィ
「でもそうも読めるから」表紙の上下をひっくり返し
VIW-05647
「……略称の登録ですか?」
ジノヴィ
「ああうん、じゃあそれ」「『ミア』。登録してくれ」
VIW-05647
「はい。では管理番号:VIW-05647の略称をミアとして登録します」
ジノヴィ
「……君も睡眠をとるのか?」
ミア
「“それ”や“あれ”以外の略称で呼ばれるのは初めてです」
「はい。通常は1日2時間程度の睡眠が必要です」
ジノヴィ
「……そう」ふ。と小さく笑う。どこまでも悪趣味だもんな、このマニュアルを読む限り
ミア
「一週間程度までなら連続稼働が可能です」
ジノヴィ
「いいや。今のところそうする必要はない」
「ミア。君も寝なさい。現時刻から7時間後に、起床」明日も休日になっているのでその時間で良い
ミア
「はい」
ジノヴィ
「……こういう指示の仕方であってる?」
ミア
「少尉があっていると思うならあっていると思います」
「ミアは少尉の武器なので」
「曖昧な指示についてはVIW-05647、……ミアが独自の解釈を行うことがあります」
ジノヴィ
「うん」「なるべく正確に指示するように努力するよ……」欠伸をかいて
ミア
「はい」
ジノヴィ
「今日はここまでにしよう」「僕はシャワーを浴びてくる。君は就寝だ」
ミア
「はい」金属ケースをずり……と部屋の端へ移動させる。
ジノヴィ
よいしょと立ち上がって。散らかしたままのファイルやマニュアル類を簡単にまとめて片付け。
ミア
邪魔にならなそうな隅っこにケースを立てかけて。その近くの床に寝ころび丸くなる。
10秒もしないうちに寝息が聞こえてくる。即座に寝付いた様子。
ジノヴィ
「…………」その様子を眺め。まぁ、そうなるよな。予想してました。ウン
もうどこから手を付ければいいのかよくわからないが……とにかく命令はこうだ。
『武器として扱うこと』『小隊運営に役立てること』
……全然武器じゃないじゃないか、くそ」小さく悪態を吐き
ミア
少尉はもうだめです…
ジノヴィ
部屋についている簡易シャワー室に入り。
ミア
もうっていうか最初から駄目
かわいそう…
ジノヴィ
まだいけるまだいけます!
ちょっと今疲れ切ってるだけだから!
ミア
SOUDANE
ジノヴィ
ここから修正します!
ミア
ほんとにござるか~~~~~????????
ジノヴィ
ウン ガンバルネ
ミア
では一日目 完
ジノヴィ
はい おつかれさまー!
ミア
みゅ
さてここからどうしよっか
ジノヴィ
うむ
 
ジノヴィ
細部まで丁寧にやるのはアレなので
ミア
そだね
ジノヴィ
んーじゃあ翌日、性能確認するだろうから
その後からって感じで描写するよ
ミア
おっけー まかせます
翌日。
VIW-05647……改め、ミアを連れて教練場にでかける。
十分以上に満足な結果を出し、改めて「武器」としては信用に足ることは確認ができた。
最後に長距離射撃の性能を双眼鏡で確認し、ジノヴィは納得したように頷く。
 
ジノヴィ
おk
ミア
はあい 今ちょうど終わったくらいで大丈夫だよね
ジノヴィ
うん
ミア
試作小型電磁投射砲 ──本人曰く“本体”と自身を繋ぐ接続ケーブルを抜いて、金属ケースの中に収める。
ジノヴィ
「……テストは以上」データをタブレットで閲覧しながら静かに言って
ミア
「はい」
まだクールダウンが終わっていないのか、頷く動作と同時に青い火花が散る。
ジノヴィ
「君が小隊を支援する『武器』として十分な性能を持っていることは理解できたよ」
ミア
「はい。ミアは役に立ちます」
ジノヴィ
「うん。よろしく頼む」
「現在、今後僕が率いる予定の隊を編成中だ。もう2週間もしない内に結成し、任務に出ることになると思う」
ミア
「ミアも、一緒に行きますか?」
ジノヴィ
「その予定だ」
ミア
「はい。本番まで定期メンテナンスを実施するようにします」
電磁投射砲 をケースにしまい込み、背中に背負ってよろよろと立ち上がる。
ジノヴィ
「うん。それともう一つ」「ミラージュでは少年兵は珍しくない。けど、君のような『支給品』はよくあることじゃない」
ミア
「はい」
ジノヴィ
「それと彼らは義勇兵だ。……君をそういう風に扱うことについて異議を唱えたり、揉めたりする可能性が無いとは言えない」
ミア
※ありませんでした
ジノヴィ
※杞憂でした
ミア
「はい」つまりどういうことか、と問うように首を傾げ。
ジノヴィ
「独自解釈の範囲で良い。小隊員らしく振る舞うよう努めてほしい」
逆に、あまり人間らしく振る舞われるのも面倒の元であるので、あえて命令に曖昧さを残し
ミア
「……、……」僅かに戸惑うような表情を浮かべて。
「はい。ミアは独自の解釈の範囲で、小隊員らしく振る舞い、ます」
「ミアをそのように運用するケースは初めてです」
ジノヴィ
「そ、そうか」……間違ってたかな。いやでも、そこまで割り切れるものだろうか?
ジノヴィ
※割り切ってました
ミア
※本当に杞憂でした
ジノヴィ
少尉は間違ってないと思う
間違ってるのは世界
ミア
そうだね
ジノヴィ
あとロクデナシども
ミア
「小隊員らしく、は」
「……どういう、……?」
ジノヴィ
「えっ……うーん、そうだな……」真面目な顔で考え込み
「周囲から浮いて悪目立ちしないように、程度の意味ではあるんだけど……具体的には例でもないと難しいね」
ミア
「周囲から浮いて……悪目立ちしない、ように……」ふわ……ふわ……
「……ミアは、少し目立ちます」そそ……っと頭から昨日受け取ったコートを被る
ジノヴィ
「ま、まぁ外見のことは仕方ないから」
「と、とりあえずもうお昼だね。丁度良いから、昨日君が言っていた補給行動というのを見せてもらっても?」
ミア
「はい。ミアは周囲から浮いて悪目立ちしないように、を守ります」
「……? 補給行動ですか」
周囲を見渡す。教練場の端に生えている雑草を見つけた。
ジノヴィ
「本当に最低限しか食事をしないのは目立つからね」
ミア
「はい。なるべく多く食べるようにします」教練場の端へ歩いて行き。
これは食べられる草。ぶちぶち。
ジノヴィ
「うん」「…………」
ミア
「『なるべく多く』のために、もう少し周辺を探す必要があります」雑草を握って。
ジノヴィ
「うん……よし。次は補給行動について教えよう」羊か!!というツッコミを頑張って胸の内に抑え込み
ミア
「? このやり方ではだめですか」
ジノヴィ
「そうだね。基地の草がなくなってしまいそうだしね……」
ミア
「ゴミ捨て場や、水生生物のいる水場があれば、もっと効率が良くなります」
ジノヴィ
「ゴミは本当にやめよう……危険だし」とおいめ
ミア
「問題ありません。ミアは慣れています」
ジノヴィ
「……こちらに問題があるから言ってるんだ」はぁ「お金を見たことは?」
ミア
「おかね」
ジノヴィ
財布から紙幣や貨幣を取り出して「隊員らしい行動の一環として、僕からこれを支給する」
ミア
「はい」貨幣を受け取って、不思議そうにそれを眺めて。
ジノヴィ
「基地の食堂は使えないけど、兵舎や居住区の方には食料品店もあるから。そこへ行ってそのお金と、食糧を交換するんだ」
ミア
「紙と金属を、食料と交換できますか」
ジノヴィ
「その紙と金属にはそういう役割が定められている」
ミア
「はい」
「少尉に支給されたものを、ミアが使うのはよくないと思いますが」
ジノヴィ
「雑草やゴミで補給させるよりは……管理も所有者の責任だし」
ミア
「……、……」考え込むように沈黙し。
「…………はい」暫くしてから、最終的には素直に頷いて。
ジノヴィ
「よし。じゃあ、行こうか」ごはんをかいに
ミア
「はい。少尉も補給を行いますか?」
ジノヴィ
「うん。1日に適切なカロリーを摂取するのも、戦闘職の仕事だからね」
ミア
「わかりました。覚えます」小隊員らしく……らしく……
ジノヴィ
道すがら貨幣の種類と価値について教えながら、居住区の方へ移動。てくてくぶんぶん
ミア
てくてく
ミア
じゃあなんか
ジノヴィ
あれが食品の売ってるお店。食材は調理をする必要がある。マーケットを指差し
ミア
あっありがとう
ミア
調理は未搭載の機能です。
ジノヴィ
ああいうのは調理済みのものが売られているお店。少々割高だけど、店内に飲食スペースもある。ファストフード店を指差し
ミア
「少尉は」「……なにをたくさんたべますか?」
「何を食べるのが、小隊員らしく、に適切ですか」
ジノヴィ
「え」「うーん。可能なら食堂で提供される食事が望ましいけど」
「それが難しい時はああいうところで食べる、かな?」ファストフード店を指差し
ミア
ファーストフード食べてるのかわいいね……
ミア
「はい」
ジノヴィ
「ハンバーガーとか……?」
ミア
「はんばーがー」
ジノヴィ
「ポテトとか……」
ミア
「ぽてと」
「はんばーがーとぽてとを食べるのは、小隊員らしいですか?」
ジノヴィ
「多分……」草よりは……
ミア
「はい」頷く。
ジノヴィ
「あればかり食べるとそれはそれで、栄養バランスの偏りはあるけど……」でも草よりは……
ミア
「ミアも、小隊員らしく、のためにはんばーがーとぽてとをたべます」
ジノヴィ
「よし。じゃあ今日は僕もそうしよう」
ミア
「はい」
ジノヴィ
かわいいね……
ミア
お金には困ってないだろうに……ファーストフード食べて……この合法ショタめ……
ジノヴィ
おいしいから……
ファーストフード店の店員
いらっしゃいませ~!
ジノヴィ
今日は僕が購入して見せるので、次回からは一人でも買えるようにするように
ミア
はい
ファーストフード店の店員
店内でお召し上がりですか? ただいまこちらのセットがお買い得です!
ジノヴィ
「はい。じゃあセットで」ミアを見下ろし「ちなみに好みとかは……」なさそう
ミア
「このみ」とは
ジノヴィ
「甘いものが好きとか、辛いものが好きとか……」
ミア
「毒があるものは、あまり食べないようにしています」
ジノヴィ
「そうか」毒じゃないものね。なるほどね
ファーストフード店の店員
えっ……毒……?
ジノヴィ
気にしないでください。ハンバーガーとポテトとサラダのセットで。飲み物はコーラでいいです
ファーストフード店の店員
は、は~い!ではこちらの番号札でお待ちください!
ジノヴィ
行儀よく待機
ファーストフード店の店員
お待たせいたしました!こちら商品です、お飲み物零さないようにお気をつけください!
ジノヴィ
どうもありがとう
「……こういう感じ」わかってもらえましたか?
ミア
「はい。覚えました」
「これは、どのように食べるものですか」紙に包まれたハンバーガーを不思議そうに見下ろして。
ジノヴィ
「その紙の中に食べ物が入っているよ」
ミア
かさ……かさ……と包装を少しだけ開けて。
「……、……」食欲をそそる匂いを『良い香り』と称する語彙は持たず、ただじっとハンバーガーを見つめ。
ジノヴィ
「じゃあ、食べようか」適当なカウンター席に誘導し、横へ座るよう促して
ミア
促されるまま席につく。
ジノヴィ
ミアの様子を窺いながらもぐもぐ
ミア
「…………………」しばらく観察したあと、もぐ……とハンバーグを齧り。
もぐもぐ……もぐ……もぐもぐ……
ぱく……
もぐ……もぐもぐ……
ぱく……
もぐもぐもぐ……
「……、……」
ジノヴィ
「…………」オイシイ。けどミアの反応がよくわからず、なんかハラハラと見守り
ミア
もぐ……もぐ……
「……少尉」
ジノヴィ
まずいってことはないと思うんだけど……?「えっなに」
ミア
「……舌と、頭が、変な感じが、します」ぶわっと。謎の。
ミア
突然の高カロリーにぶわっとなる頭
ミア
ぱく……もぐ……もぐもぐ……
ジノヴィ
「えっ」「ど、毒は入ってないはずだけど?」たぶん。命狙われる覚えは今のところないし
ジノヴィ
頭トんじゃうね!
ミア
「毒ではないです」
「ぶわっと、します」なんと表現すればいいのかわからない様子。
ジノヴィ
「体調が悪いのか?」ちょっと焦る
ミア
「体調は、問題ありません」
ジノヴィ
「そ、そうか。それなら良いんだけど」「……じゃあ、慣れない味に驚いてるってこと……?」
ミア
「そう、かもしれません」珍しく曖昧な返答を返し。
もぐ……もぐもぐ……
ジノヴィ
「…………」レーションは高カロリーだけどおいしくないしな……
「……慣れておいた方がいいと思うけど、無理して全部食べないように」胃が受け付けない可能性もあるし
ミア
「ミアは今、血糖値が急激に上昇、しているのではないかと推測します」
ミア
ハンバーガーとポテトは知らないが血糖値は知っている女児
ジノヴィ
「そうみたいだね。体調の変化には気を付けて……」「ポテトも食べる?」どうぞ……とポテトの箱をそちらに寄せ
ミア
もぐもぐ……ぱく……もぐ。完食。
ポテトをじっくりと眺めてから、一本つまんで。ぱく。
「……、……」
ジノヴィ
「…………」反応を観察している
ミア
もぐ……もぐもぐもぐもぐ……
「少尉」
ジノヴィ
「はい」
ミア
「……これは、危険な食べ物ではない、ですか?」もぐ……
ジノヴィ
「えっ」
ミア
もぐ……もぐもぐ……
ジノヴィ
「危険はない……と思うけど?」ぱくぱく……
しいていうならカロリーが危険だけど
ミア
「この一本でミアが昨日一日で摂取したカロリーを、超過しているのではないかと、推測します」
ジノヴィ
「それはミアの昨日一日の摂取カロリーが危険な水準なんじゃないかな」比べるな
ミア
もぐ……もぐもぐ……
「あたまが」
「ぶわっと……します……」
ジノヴィ
おいしすぎて危険という意味かも知れない……ぱく……ぱく……
「……ゆっくり食べなさい」
ミア
「はい」
もぐもぐ……もぐもぐ……もぐもぐもぐ……
ジノヴィ
「……飲み物はミネラルウォーターにしたほうが良かったかもな……」この状態でコーラ、流石にまずい気がする
ミア
その懸念を余所に、コーラを一口。
ジノヴィ
「あ」
ミア
「……、……」
「…………………………」
ジノヴィ
「だ、だいじょうぶ……?」なのか……?
ミア
「……………、……………」
「大丈夫です」
「小隊員らしく、を、がんばります……」うと……
ジノヴィ
「う、うん?」
ミア
ここはドカ食い気絶部
ジノヴィ
www
ミア
「……、……」うと……うと……
す……や……
ジノヴィ
「えっ……」ね、寝た……?
ミア
すや……すや……
ジノヴィ
あ。血糖値が急上昇したことで……気絶した……のか?
ミア
「大丈夫です……」す……や……
ジノヴィ
「う、うん……悪かったよ」もうちょっとゆっくり慣らすべきだったかもしれない……
ミア
すやすや……
ジノヴィ
ファストフード、確かに危険な食べ物だったかもしれない……。
とりあえず食事が終わるまで寝かせておき、起きそうになかったらそのまま兵舎に連れて帰ります。
ミア
連れて帰られます。すや……
ジノヴィ
こんくらいで
丁度ってとこかな?
ミア
ってとこですかね
ジノヴィ
うっす!
おつかれっす!
ミア
おつかれっす!
血糖値コントロールに失敗してしまったのですやすやです
ファーストフードは危険です、少尉
ジノヴィ
ちょっとそこまで栄養取ってないと思ってませんでした少尉でした
ミア
ほぼほぼ飢餓状態の一歩手前ですからね
ジノヴィ
そんな状態でハンバーガーセット食ったらまぁまぁ死ぬで 
オーヴァードでよかった~☆
ミア
ミアがオーヴァードでよかったね少尉
 
 
 
ミア
ハンバーガー食死はおもしろすぎるからな
おわり
ミア
お疲れさまでした
ジノヴィ
ミアの私生活指導はもうちょっとだけつづくんじゃ
ミア
少尉はいっぱいがんばった
ジノヴィ
とりあえずシャワーも自分で浴びれるようになってもろて?
2週間頑張った……
ミア
なった
ご飯も自分でかえる
ジノヴィ
すごい!
ミア
でもファーストフードは危険だからあんまり買わない
ジノヴィ
なんか週にいくらかお金渡して
ミア
果物を一つ買って食べるくらいにする
ジノヴィ
これでじぶんでやりくりしなさいって投げるようにはなるかな。ノイマンだし
ミア
多分全然使ってなくて余らせたのを持ったままにしてるから
そのうちイーミャとかがお金に困ってたらあげるね(?
ジノヴィ
イーミャ「小隊の備品の方が私より金持ってる(oh yeah)」
ミア
ミア「イーミャが困っていたのであげました」
ジノヴィ
ジノ「イーミャ兵長にはちょっとお話があります」
ミア
可哀そうなイーミャ
ジノヴィ
可哀想担当
じゃあログ出そうぜ~
ミア
いうほど可哀そうか?
おっけー
ジノヴィ
可哀想の感覚おかしくなってない?
ミア
ではログとります お疲れさまでした
ジノヴィ
おつかれさまでした~!
!SYSTEM
ジノヴィが退室しました

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