「本日より、公王親衛隊直轄第二義勇師団所属第55スペリオル小隊を率いる、小隊長のジノヴィ・シルヴェストリ少尉です」
貴方はアレイヘムへの帰還後、隊員達へ出頭までの間待機するよう指示をだした。
そして少しでも上官の心証がよくなるように右へ左へ奔走し、隊員達の元へと急ぎ戻る。
……が、その場には何故か誰もいなかったし、なんなら書置きすらなかった。
頭を抱える貴方だったが、なんとか時間前にイーミャとジンは戻ってきた。
そして二人の行動を問いただす前に、シスルとミアが誘拐された(かもしれない)と聞き目を見開く。
誰が、何のために。二人は無事なのか。そんなことを考えるより、貴方には大事なことがある。
出頭命令時刻まであと3分。この状況を何としてでも乗り切らなければならない──!